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令和6年度 樹木健康診断・調査

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調査時期 令和6年4月28日
調査場所 松阪市笹川町1451 九蓮寺
対象樹木 ヒノキ・ヤマサクラ
依頼内容 九蓮寺に植裁されているヒノキは老齢樹のため(250~300年生)健康診断と今後の管理方法。枝の所々が枯れている。今後の対処について専門的な観点から樹木医による診断を依頼したい。
結果 ヒノキは令和2年5月にも診断された経緯があり、2度目の健康診断である。樹勢はさほど変わりはなく問題は無いが、今回の調査では、危険と判断される枝が散見された。これらは早期に切除する必要がある。また根元の内部腐朽は進行していると考えられるが、すぐさま倒木に繋がるものでは無いと判断された。但し、これは目視によるもので、より正確に診断するには精密診断機器による診断が必要である。 サクラは本堂裏手の道路際に生育している。枯枝が多くみられ、主幹の一部には腐朽が進行していた。地衣類の付着も多く、成長が悪いことが伺えた。伐採を含めた管理を検討する必要がある。
担当者 奥田清貴・石黒秀明・大石 浩

診断風景
調査時期 令和6年4月30日
調査場所 亀山市関町木崎
対象樹木 関神社のナギ
依頼内容 樹木が倒れそうな状況であり、以前と比べ樹勢が弱くなってきた
結果 樹高20m、胸高周囲2.1mのナギで、南方向にやや傾いている。枝葉を旺盛に伸長させている。主幹の地上2.8mで大枝の折損に由来するとみられる最大幅44cm、長さ2.5mの開口部がみられる。材内部は腐朽していたが、鋼棒差込調査では深部には硬い木部があり、また、開口部のほぼ全周で形成層の盛り上がりが確認できた。この開口部の直ぐ上の部分にも昨年切除された痕があり、さらに上部に衰弱した大枝があり、樹皮は既に枯死している。しかし、直ちに折損、倒木に至る恐れは低いと判断された。
担当者 石黒秀明、奥田清貴、柳田国男、鈴木孝明、池田昌樹

幹の腐朽部位をしたから見上げる
調査時期 令和6年5月8日
調査場所 津市栗真中山町
対象樹木 シイノキ
依頼内容 枝が横に伸びていて葉の色づきが悪い箇所がある
結果  対象のシイノキは樹齢150年で、小学校のシンボルツリーとして親しまれてきた。古い幹と若い幹が混在する株立ちで、生育場所はグランドの東側、校舎横で孤立した状態となっている。全体的に伸長量が小さく梢端部に多くの枝枯れが見られ、ほとんどの葉が内側に巻いていた。これは、何らかの理由で水が十分に吸収できないことを示している。土壌と根の様子を調査した結果、土壌は貧栄養状態でアルカリ性を示しており、根が浅いことが確認された。しかしながら、樹勢の低下とこれらの状態に関しての因果関係は確認できず、さらなる調査による原因の解明が必要である。
担当者 柳田 国男、中村 昌幸、鈴木 孝明、池田 昌樹
調査時期 令和6年5月29日
調査場所 志摩市磯部町恵利原
対象樹木 オオシマザクラ
依頼内容 樹齢400年と言い伝えられる老木で、樹勢が心配。診断と今後の管理についての助言を受けたい。
結果 調査対象木は志摩市指定の天然記念物。開花期には地元恵利原区でイベントを実施している。一見すると樹勢は悪くないように見えるが、新しい胴吹き枝が少なく、一部の太枝は枯れている。下枝はシカの食害と日照不足による枯れ枝もある。令和元年の樹木保護事業で表土の流出防止策がとられ、土壌の流出は少なくなっている。今後実施すべき内容として、枯れ枝の除去、シカ避けおよび根元周辺の踏圧被害防止のための柵の設置、冬季に完熟堆肥を使用した施肥、周辺の被圧木の枝の除去を定期的に行うことを提案した。
担当者 浅野卓磨、浦口良太、奥田清貴、石黒秀明
調査時期 令和6年5月29日
調査場所 志摩市志摩町間崎 旧間崎小学校跡地
対象樹木 旧間崎小学校跡地ソメイヨシノ
依頼内容 開花状態が年々悪くなっているサクラの健康診断と、延命措置の提案をお願いしたい。
サクラの根により道路の舗装が破損しており、舗装の復旧を予定している、サクラの状態を考慮し、復旧方法の検討を行いたい。
結果  敷地外周沿いに植えられた10本のソメイヨシノは樹齢およそ70年で、同時期に植栽されたカイズカイブキや雑木の実生木、ツル性植物等により日照を遮られ被圧を受けている。枝枯れや枯死したものも見受けられ、衰弱が進んでいる。早急に実施すべき対策として、枯死木や周辺樹木の伐採・整理を行い、ソメイヨシノに日照が十分とれるような環境に改善し、併せて冬季に有機物系の施肥を行う。また周辺樹木の整理により風当たりが強くなり枝折れや倒木の恐れのあるものは樹高を下げるなど剪定で対処することを提案した。
担当者 浅野卓磨、浦口良太、石黒秀明
調査時期 令和6年5月26日
調査場所 尾鷲市大曽根浦区(大曾根公園)
対象樹木 ツバキ(品種多数)
依頼内容 花着きが悪いので診断をお願いしたい。
結果  対象のツバキは公園内のヒノキ林床に国産544種、外国産187種、合計753種が植栽されていて、「世界の椿園」として親しまれている。ツバキの状況は、枯れている葉芽が多数見られ、花芽が落下したような形跡も見られた。これらについて、生理的な症状なのか病害虫などの要因なのかは確認できず、花着きが悪くなる原因について今回の調査では特定できなかった。ツバキの花芽形成は6月下旬から始まるため8月までに花芽の形成状況を確認し原因を特定し、改善を施す必要がある。  
担当者 中村昌幸、柳田国男
調査時期 令和6年6月19日
調査場所 いなべ市大安町丹生川中 1189
対象樹木 丹生川小学校のオオザクラ
依頼内容 樹齢100年近いサクラで、強風で倒れてしまった。残せるならば残したいが、診断をお願いする。
結果 対象のサクラは染井吉野です。50年余前、樹勢は良好でしたが、30年程前の校庭の排水工事で、太根の切断や土壌の入替えなどがあり、次第に衰弱してきたようです。幹は腐朽が進行しており、強風により不定根から成長した樹勢の良好な大枝が落下しました。幹や大枝に開口部がありますが、花付きや葉・芽の様子もまずまずの状態で、すぐに枯死する可能性は無いです。周辺の土壌改良を行って根の伸長を促し、樹勢を回復させる事が寿命を延ばす事に繋がります。
担当者 早野愛花・大石浩・奥田清貴・石黒秀明・池田昌樹
調査時期 令和6年7月2日
調査場所 四日市市大字茂福、富田一丁目、富田四丁目、南富田町 地内
対象樹木 十四川堤防の桜(サクラ)
依頼内容 樹齢90~100年の古木で、上部に枝枯、幹割れ、空洞化、カビが全木にある。住民の散歩道、子供の通学路があり、枯枝の落下等にも注意しており、守る会の選別したサクラの健康診断を依頼する。
結果 十四川に両岸東西1.2kmにわたり、587本の桜が生育している。このうち守る会が選択された74本の危険度調査をした。内容は個体毎に健全度や腐朽・開口部・病害虫などの問題、対策の概要などを確認した。 調査結果は対象木のうち15本と、現場で追加した7本の計22本を危険木と判定した。対応策としては、枯枝の除去や伐採を行う。なお現時点で危険木と判定されなかった木でも、枯枝や通行に支障を与えそうな枝の剪定と、腐朽や開口部(特に地際部付近)や木材腐朽菌の子実体が見られる木は経過観察が必要である。また指摘のあった「カビ」は地衣類の着生で、衰弱の目安とはなるが、必ずしも危険木に直結するものではないと報告した。
担当者 大石浩・鈴木孝明・奥田清貴・柳田国男・早野愛花・池田昌樹
調査時期 令和6年7月16日
調査場所 四日市市東阿倉川、万古町、三谷町、三ツ谷東町 地内
対象樹木 樹齢60年以上の並木で、枯れ木や空洞化等しいる木が多く、健康診断を依頼。
依頼内容 イチョウの葉が年々小さくなっているので樹が弱っているのではないか。そのための対策をした方が良いのか?
結果 10年前の調査と同様に樹勢の良・不良は、はっきりしており、枯枝や腐朽が多い。腐朽が進行しており、倒木や枝の折損などの危険性が高まっている。 対象の250本のうち、倒木や落枝などで危険を及ぼすと判断されるものが、95本(38%)、特に問題が無いと判定されたのは76本(30.4%)で、7割程度が何かしらの問題を抱えている。樹齢が進むにつれ問題は大きくなる傾向から放置した場合、状況は悪化する。 危険木には処置を行うと共に、今後の管理の指標として毎木診断を行い、状況を把握する必要がある。
担当者 中村昌幸・大石浩・池田昌樹・片岡淳也
調査時期 令和6年8月9日
調査場所 四日市市みゆきケ丘2丁目
対象樹木 みゆきケ丘公園のソメイヨシノ
依頼内容 枝枯れが多く、衰弱しており台風などによる倒木が心配される。倒木の可能性を調査してもらいたい。
結果 対象のサクラは、三角公園に9本、2号公園に9本植栽されている。両公園ともてんぐ巣病は見られず、管理が行き届いている。個々のサクラは、枝の枯損や腐朽が発生したり、キノコ(ベッコウタケなど)の子実体が見られたりしているが、直ちに倒木の危険があると云う事ではない。ただ枯損枝や折損の可能性のある枝の除去、腐朽やキノコの経過観察、樹冠下のマルチングによる根の保護などを行う必要がある。
担当者 奥田清貴・大石浩・森 秀二・ 石黒秀明・池田昌樹
調査時期 令和6年9月9日
調査場所 津市榊原町6103番地(榊原温泉湯の瀬)
対象樹木 サクラ(染井吉野)5本
依頼内容 昨年桜が強風による倒木が発生した。その他の桜も倒木の可能性が懸念されることから調査を希望。
結果 依頼のあった5本のサクラ(染井吉野)は、樹高6~9mで、地際部に刈払機による損傷、木材腐朽菌の発生、側溝上にせり出し根が肥大化したものが確認された。 てんぐ巣病枝、長く伸びた枝については切除、幹折れ・倒木の恐れのあるものは樹高を下げるか伐採の検討、隣接木と枝が交錯しているものは枝の切除か除伐の検討等を指導した。 地際近くまでのアスファルト舗装や粗雑な剪定などで衰退したサクラが多く、伐採植え替えの検討の時期に来ている。
担当者 奥田清貴、柳田国男、石黒秀明、池田昌樹
調査時期 令和6年10月1日
調査場所 松阪市嬉野町1443-7
対象樹木 嬉野地域振興局のサクラ
依頼内容 駐車場として整備予定地の真ん中に位置し、強風により倒木の恐れもある。移植の可能性を含め、診断調査を依頼したい。
結果 対象のサクラは、長らく肥大成長をしておらず、切除部から腐朽菌が侵入し枝枯れが多く見られる。幹や枝に多くの亀裂があり、材内の露出部分もあって腐朽が進行しており、枝や幹が枯損したり自重や強風で落下する恐れがある。根元周囲が縁石で囲われており、20~30cmの深さに固結層がある。サクラの全体を支える根系は固結層の下部あると思われるが、土壌深部では透水・通気が阻害されており、土壌の劣化により樹勢衰弱が進んでいると考える。樹勢回復のため、周囲の舗装の除去や土壌改良を行う必要がある。移植は可能だが、熟練者が行う必要がある。
担当者 奥田清貴・大石 浩・玉野 隆・石黒秀明・柳田国男・鈴木孝明・池田昌樹・片岡淳也
調査時期 令和6年10月7日
調査場所 亀山市若山町4-7 北公園(亀山公園内)
対象樹木 サクラ 29本
依頼内容 公園内での植樹の実施にあたり、樹勢が弱い既存のサクラの生育状況等確認、必要に応じ既存のサクラの撤去及び植樹の配置等についての助言。
結果 公園内の樹木は対象のサクラも含め全体的に衰弱傾向が見られる。北公園は小高い丘の上を切土して造成されたと考えられ、土壌は透水性が高く、保水力に乏しい砂土である。昨今の高温・小雨による多大な水ストレスが生育不良の原因と推察される。対象のサクラ29本個々にコメントと写真をつけ診断結果とした。今後は対象樹木毎の診断結果に基づき伐採等の処置を行い、隣接する樹木との距離を考慮して植栽計画を立てることが望ましい。またこの公園では特に夏季の水ストレスに注意が必要であり、植栽後の灌水計画を検討することが重要である。
担当者 早野愛花、石黒秀明、柳田国男
調査時期 令和6年10月23日
調査場所 松阪市久保町276 松阪市立第五小学校
対象樹木 第五小学校のイチョウ
依頼内容 樹齢百数十年の齢を重ね、地域住民にも大切にされてきている木である。一度平成18年に樹勢回復作業を行っている。昨年枯れた枝があり大きく張り出した枝葉の剪定を行った。現在葉がつき始めているが、昨今の銀杏の木が折れる事故が起こっていることから、樹木診断調査をお願いしたい。
結果  対象のイチョウは樹高9.5m、胸高幹周3.1m、枝張りは東側4.15m、西側3.22m、南側3.68m、北側4.83m。雌木であり銀杏の着果も少量みられる。 昨年4月頃に学校側が高所作業車を使用して大枝の切除を行った。その際かなり強剪定されており、ブツ切りの枝や切り戻しをされていない枝が多数みられる。現在伸長している枝葉については葉の色、大きさ、量について問題はなく樹勢は悪くないと思われる。 東側根元にコフキタケが確認された。西側ではイチョウの根がグラウンド表面に出てきており、踏圧による地面の固結で酸素を求め根上がりしたものだと考えられる。 平成18年の樹勢回復作業以降に、東側の根元を南北に突っ切る方向でグラウンドの排水のための工事がされており、根系の切断が予想されるため、今後の樹勢の状態を注意して観察する必要がある。
担当者 浅野卓磨、玉野隆、石黒秀明
調査時期 令和6年11月13日
調査場所 亀山市田村町75 亀山市立中部中学校
対象樹木 学校敷地内の樹木(16種34本)
依頼内容 学校内の腐食が見られる木の危険性を調査し、生徒の安全面を顧慮し、今後の安全管理の対応の参考にしたい。
結果 診断依頼対象の樹木は34本あり、樹種はさまざまである。植栽された以外の樹木(実生木)に関しては基本的に不要木と判断した。他の樹木による競合や被圧を受け、傾斜した個体については、各樹種特性を考慮して判断した。診断の結果、危険木と判断したものは、倒木9本、倒壊2本、落枝7本、その内緊急を要するものは7本であった。なお、今回の診断は目視による外観診断であり、高所部分や材内腐朽についての診断は実施しておらず、より正確な診断結果を得るには詳細な調査が必要である。各樹木の調査内容と診断結果に基づいた処置をカルテにまとめ、依頼者に提出した。
担当者 石黒秀明・鈴木孝明・大石浩・片岡淳也
調査時期 令和6年12月24日
調査場所 尾鷲市三木里町
対象樹木 三木里海岸のクロマツ
依頼内容 天然記念物のクロマツがあり、地域に深く受け入れられている。文化財保護の観点から今後の管理・対応のため診断を依頼したい。
結果 対象のクロマツは徳川吉宗が植栽させたもので、14本が現存しているが、樹勢は悪い傾向にある。葉量は少なく、マツモグリカイガラムシの被害が確認された。マツ林で注意する事はマツ材線虫病であり、マツノマダラカミキリは枯死したマツに誘引される。枯損枝を調べた所、マツノザイセンチュウに感染しており、その密度や分布からマツが衰弱し感染したと考える。この事から枯枝がマツノマダラカミキリを誘引し、マツ材線虫病に感染、枯損したと考える。対策は、枯死したマツを伐採し、マツ材線虫病の予防とマツモグリカイガラムシ対策を検討・実行する。ただし樹幹注入は避けた方が良い。
担当者 石黒秀明・大石 浩・奥田清貴・小倉光善
調査時期
調査場所
対象樹木
依頼内容
結果
担当者
調査時期
調査場所
対象樹木
依頼内容
結果
担当者
調査時期
調査場所
対象樹木
依頼内容
結果
担当者
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対象樹木
依頼内容
結果
担当者
調査時期
調査場所
対象樹木
依頼内容
結果
担当者
調査時期
調査場所
対象樹木
依頼内容
結果
担当者